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2006年ジャパン・ル・マン・チャレンジ Rd.3岡山

2006年ジャパン・ル・マン・チャレンジ Rd.3岡山

【はじめに】
『この道は、耐久レースの頂点に君臨するLe Man24時間へレースへ続く。』のコンセプトで今年幕開けした【全日本スポーツカー耐久選手権(JLMC)】もいよいよ最終戦を迎える。我々、Aim Sportsは、開幕戦でクラス優勝を成し遂げ、勢いに乗って迎えた第2戦では、総合トップを快走しながら惜しくも残り数十分のところで涙を飲む。

今季最終戦となる戦いの舞台は、美しく紅葉し始めた岡山国際サーキット。泣いても笑っても今季の集大成を見せる意気込みでスタッフ一同、現地入りした。

約1ヶ月程前に合同テストが岡山国際サーキットで行われた。そこで我々をターゲットとし、F4ベースのニューモデルを用意してきた同LMP2クラスCar No.15 RS(KK-LM)阪口組の存在に驚きを感じた。これまで2秒程、ラップ・タイムの差があったマシーンがほぼ同タイムで走行する姿に脅威さえ覚えた。

しかし、僅差である敵が増えることは、こちらもこのレースにチャレンジし甲斐が有る。共に2戦目をリタイアしていることもあり、今回のバトルは面白いものになるであろう。期待を胸に天候に恵まれたレース・ウィークを過ごした。

【10.27 Free Practice 】
清々しい秋晴れのもと、午前と午後にそれぞれ1時間30分づつの走行時間が設けられた。山崎→麻生→富澤の順で走行時間を過ごす。マシーンに対して大きな問題点はない。3人はサーキットの感触とマシーンとのバランスを考えながら走行時間を有意義に過ごす。

午後の走行時間でシフトフィーリングに違和感を訴えることがあったが、すぐ、マシーンに修復作業を施し、再び走行を開始すると問題点は、解消されたとの報告を受けた。うまくクリアーラップを取れる場面は少なかったが、3人のドライバーのタイム差が殆ど無く走行する様にチームとしてのバランスが良くなりつつあることを感じた。また、スタッフの動きについても念入りな打合せが行われ、いかにミス無くスムーズなピット作業が行えるか、練習に余念はなかった。

【10.28 Qualify 】
jlmc-2-300x200天候は晴れ。薄手の上着を羽織る程度で過ごせる一日であった。

10:40~11:40 Driver’s Qualify Weather : Fine Course : Dry
いつも通り、山崎選手、麻生選手、富澤選手の順でドライバーズ予選に挑み、3人が共に1分29秒台をマークし、安定したチームと周囲からの評価を得られた。まずまずの出だしとなった。

Pos.4(Total) Pos.2(Class:LMP-2) Best Time 1’29.506

15:10~15:30 Grid Qualify Weather : Fine Course / Dry
気温、路面とも午前中より4℃程上昇していた。今回のアタック・ドライバーは山崎選手。ガソリンを最低限の10.だけ投入しての走行開始となった。

なかなか、クリアー・ラップを得ることが出来ず、苦しみながらではあったが、4周目に1‘29.287を記録し、総合4番手グリットを確保した。クラス・トップを初めてCar No.15阪口組(1’28.517 R)に奪われたが、チーム内で他のドライバーとラップ・タイム差があることは明確であった。慌てる必要はどこにもない。1000Km(6時間)という長丁場のレースでは、一発の速さを求める必要性はないからである。

Pos.4(Total) Pos.2 (Class:LMP-2) Best Time 1’29.287 (4/5Laps)

【10.29 Race 】
aso-okayama-300x200前日の青空より雲の多さに少し不安は感じたものの得た天気予報の情報では雨が落ちることはない。全てのレースをドライコンディションで戦えることに先ずは天気の神様に感謝した。

最終戦に挑むにあたり、まずは1000km(6時間)の長丁場の中でスタートをいつも通りの山崎選手、次に麻生選手が、そして、最後にチェッカーまで富澤選手がステアリングをバトンに換え完走し、チェッカーを受ける。同時に、レース中繰り広げるであろう同クラスCar No.15とのバトルを制し、クラス優勝を成し遂げる。

これが、今回の課題であり、我々Aim Sportsが初年度このレースに参戦した証としたい。スタッフ皆の思いも一緒でこれまで以上に結束の固さを感じた。

スタート・ドライバーの山崎選手、幾分、緊張気味の表情でスタート進行開始までの時間を過ごしていたように見受けられたが、勝負強い一面に期待し、フォーメーション開始5分前、グリットで最後の握手を交わした。力強く握り返してくれた感じで全神経を集中していること、山崎選手の中でスタートシーンの絵柄が出来ているように感じた。

11:04シグナルが青へと変わり、エンジン音が一斉に高音へと変わった。5番グリット・スタートのCar No.88の加速が良い。1コーナー進入時に前方のCar No.15と3台が並ぶ形が一瞬見えた直後、ラジエターからの水漏れに乗ってしまったCar No.15と我々Car No.18が接触してしまう。

「ぶつけられた~!」の山崎の声に、すかさず「マシーンの状態は?」と監督の無線での問い。山崎選手からの無線で、カウルの損傷とタイヤもしくは足回り関係にダメージを受けていることが予想された。慌しくなったピット・ガレージ内、とにかく正確なマシーンの状況を把握したい。スタッフは無線の声に集中しながら必要となるであろう作業準備に取りかかかる。

この混乱の中、さらに追い打ちをかけるように、無情にもタイミングモニターには「Car.No.18スタート違反によるペナルティー・ストップ30秒」の表示がなされてしまう事に。コントロールタワーから示されるボードを確認するよう山崎へ促す。

スタートから6周目でペナルティー・スットップを消化し、レースへ復帰するものの、接触の影響で受けたカウルへのダメージ補強と予定外のタイヤ交換(4本)を施すために、ピット・イン。再び、コースへマシーンを戻す。

この時点で同クラス・トップへと躍り出ていたCar No.4とのラップ差は3周。レース予定ラップ・タイムを32秒台としていたが、30秒・31秒台で追い上げようと必死にドライブする山崎の姿があった。

31周目、「右コーナーでスピンしそうになる。ストレートでリヤがぶれる」との山崎の声にPit Inの指示を出す。レース開始から50分経過、スタートでの接触が影響したのか左リヤのアップライトにトラブルが発生、その修復作業に約1時間を費やすこととなった。

しかし、まだ、レースは終わっていない。残り時間約5時間、完走すれば、何か良い結果が付いてくるかもしれない。スタッフの中に伝わる絶対にレースを諦めないという姿勢がこのチームを盛り上げつつあると感じた。

コースに戻った山崎からは「マシーンは問題ない」の答えにチーム内に一安心のムードがほのかに流れた。その後予定通り40周を走りきり72周目でPit In、ドライバー交替と給油をミスなく施し、麻生選手のドライブが始まった。31秒台で走行する姿に安堵するのも束の間、88周目に入る寸前「ギアがなくなった」との無線連絡が入る。

最終コーナーからの立ち上がり、3速から4速にシフトアップ、突然駆動力を失いホーム・ストレートをまるでニュートラルのまま走行するかのように失速しながらマシーンが通り過ぎた。麻生は駆動力を失った状態のマシーンを2コーナーのグラベルに止める。

そのまま、無線で監督の指示を仰ぎながら何とかピットまでマシーンを運ぶ事を試すも、この状況ではなんとも対処の仕方が見つからず、マシーンから離れることとなった。レース開始から約3時間の時点でリタイヤすることとなってしまった。

レース終了後、原因は右ドライブシャフトの折損によるものと判明。今回の最終戦、シリーズチャンピオンを賭けての戦いであるだけに、いつも以上に万全を期して各パーツをチェックし、その使用時間、距離共に十分すぎるほど余裕のあった部分のトラブルに、我々はただ呆然とするのみであった。

【レース結果】
フィニッシュライン不通過
Total Time:3:18’27.208 87Laps

【最後に】
まずは、最終戦までご協力及び、応援していただきましたことに心より感謝申し上げます。我々、Aim Sportsは、最終戦をクラス優勝で締めくくり、シリーズ・チャンピオン獲得の報告をすることを目的とし、岡山へ向かいました。

勝つために合同テストの結果などを考慮し、マシーンへ更なる改良を施しました。また、タイヤの状態や燃料搭載料の変化にもマシーン・バランスが変化することなく、セット・アップについても現状の中でパーフェクトと言える状況で挑みました。

スタッフの意識も勝利へ向けて高く、最後にして全てにおいてまとまりを得た感じが有りました。耐久レースでの戦い方が分かった今、込み上げる悔しさは計り知れません。

しかし、我々Aim Sportsの挑戦は始まったばかりです。全3戦に参加できたこと、それぞれのレース・ウィークに学んだことを生かし、来季に挑みたいと思います。そして、一つでも多くの勝利報告をしたいと思います。

ご協力くださいました方々に心より感謝申し上げます。今後も何卒、変わらぬご支援を賜れますよう、お願い申し上げます。ありがとうございました。

 

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