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レースの世界へ

レースの世界へ

いよいよ私がレースの世界へと入っていきます。1995年冬、ある雑誌にレーシングスクールの広告が掲載されていた。その時「これだ!」と思い、すぐに申し込んだ。それは、F1ドライバーとして有名なプロストやジャン・アレジの卒業したフランスの名門「ウィンフィールド・レーシングスクール」である。私は「どうせやるなら海外で」と常々思っていた。そして、その時が来たと思い、フランスに渡ることにした。

レーシングスクールは1週間のツアーになっており、朝から晩まで車漬けである。レーシングスクールでは、レーシングカーを安全且つ円滑に走らせる為に様々なトレーニングを行う。

●座学:簡単にレーシングカーの取扱方(装置等)、操作方法、レーシングラインを学ぶ。
●走行:簡単な座学の後は早速走行。とにかくマシンに慣れることを最優先にスクールは進んでいく。

走行では、ブレーキング→ヒールアンドトゥー→シフトチェンジ→コーナリング(ライン取り)→コース周回といった順にカリキュラムが進んでいく。

ここで基礎を作り上げていく。基礎が出来ていれば、ステップアップしていった際及び乗りにくい車などに乗っても限界に近い運転ができるようになる。しかも、マシンに対しての応用が利くようになる。

どんなことでもそうだが、基礎はやはり大事である。F1などを見るとドライバーは皆淡々と乗っているように見えるが、実際レーシングカーを操ってみると非常に難しく、速く走らせるには尚難しい。はっきり言って私は、車の運転を甘く見ていたのかもしれない。乗用車の運転の延長としてとらえていたら大間違いである。しかし、こんな楽しいことが世の中にはあるのかと感動し、益々やる気になっていた。

italia05-300x222印象的だったのは、レーシングスクールのインストラクターの教え方がとにかく凄かった。私が200km/h近い速度で走っているにも関わらず、コース上に出てきたかと思えばマシンの真横まで来て「ここでブレーキを踏め~」と合図をする。はっきり言って恐ろしい。死ぬ気か!?

しかし、その通りにした瞬間、なんと気持ちの良いこと!「このコーナーってこのスピードで行けちゃうんだ!」と思いながら、その時始めてG(負荷)というものを感じたような気がする。まさに感動ものである。周りにいた人も私の走りっぷりに歓喜していた。インストラクターが真剣になって教えてくれることが更なる刺激となり、レーシングカーに乗ること、速く走らせることが楽しくなっていった。

いや~、今思えば若かったなって思います。若い頃って本当に恐いもの無しって感じですよね。

 

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