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2008年 講演:プレッシャー

2008年 講演:プレッシャー

皆様も多くのプレッシャーを抱えているかと思います。僕もやはりレース前は色々なプレッシャーを感じます。勝たなくてはいけないというプレッシャーはもちろん、耐久レースだと次の人にマシンを渡すプレッシャー、ゴールまでマシンを壊さずに運ぶプレッシャーなど、やはり皆の想いが強ければ強いほど、その期待に応えなければいけない、プレッシャーも大きくなるわけです。

やはり、それだけの責任があるということですね。そんなプレッシャーにさらされると、時には孤独になることもあります。そんな時はイメージをするようにしています。トップでチェッカーを受けるイメージ、レース後に、みんなと勝利を分かち合い喜んでいるイメージ、シャンパンファイトをしているイメージなど。いわゆる、イメージトレーニングというものですけど、このようなイメージをすることでプレッシャーを良い方向にポジティブに持っていけるようになります。

僕の今お話したイメージの中で近いものがあったのですが、これは本当に素晴らしい経験でした。真夏の耐久レースでのお話ですが、真夏のレースは本当に過酷で、レーシングカーには冷房なんてものは付いていないので、脱水症状になるぐらい辛いんです。自分の体力が本当に持つのかという不安もありながらも、これを走りきればきっと良いことがある、きっと皆が喜んでくれる、ねぎらいの言葉をくれる、冷たい水が飲めるなど、とにかくそういうことをイメージして信じて走りぬきました。

そして、汗ビショビショでフラフラになりながらドライバー交代。コクピットを降りて、ヘルメットをはずして顔を上げた瞬間、スポンサーや関係者から大きな拍手が上がりました。その時は本当に鳥肌がたったし、すごく感動しました。おそらく、拍手してくれた皆も感動したからそういう行動をしたのだと思います。

この時、私はこのプレッシャーと戦って本当に良かったと思いました。そして、レースをやっていて良かったと心底思いました。
今でもその時の映像は僕の頭の中に鮮明に残っています。おそらく、見ている人にもドライバーの挑戦する姿が伝わったのだと思います。まさに感動の瞬間でした。

まあ余談ですが、このレースの後は、案の定熱中症で頭が痛かったですけど。ということで、プレッシャーがかかっている時は、その先の良い事をイメージすることでプレッシャーをポジティブにとらえることができる、プレッシャーを楽しむことができるのかなと思います。

 

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