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立ちはだかる壁

私はイタリアなど、レースをしてきて色々な壁にぶち当たりました。

イタリアでは、言葉の壁や文化の壁、技術の壁、能力の壁、メンタルの壁などがありました。特にコミュニケーションの難しさやレースで使用する専門用語などは最初のうちは苦労しました。

シエナ

シエナ外国人大学に通い語学を学び、言葉の壁を乗り越えるべく、とにかく話すようにしました。私が思うに、だいたい3ヶ月で言葉の1つの壁を乗り越えたように思います。

そして初めてのレースウィークを迎えるわけですが、そこで大きな壁が立ちはだかりました。なんと私は予選でコンクリートウォールにぶつかる大クラッシュを起こしてしまいました。自分の技術の無さ、能力の無さにひどく落ち込みました。

さらに、追い討ちをかけるように我々のレースの前に行われたレースで死亡事故が起きてしまい、さらにショックを受けました。

イタリアフォーミュラフォード

もちろんモータースポーツは危険との隣り合わせだということは重々認識していたものの、改めてそれを実感することになり、本当に覚悟が必要なスポーツだと思い知らせれました。

ということで、試練や壁というものは、予想外の形で現れるものです。クラッシュした時は本当に落ち込んだのですが、今思えば乗り越えなくてはいけない壁だったと思います。

何かをやる時は、いくつもの壁が立ちはだかります。それを乗り越えることで人間は成長していきます。この立ちはだかる壁を乗り越えるにはメンタルが重要になります。

メンタルを強くする?

メンタルを強くする?

スポーツをやってる人がよく口にする「メンタルを強くしたい」という言葉ですが、私もそのように思っていた1人でした。

しかし、メンタルトレーニングを色々やった結果、メンタルを強くするという考え方はどうなのかな?という結論に達しました。

メンタルを強くしよう強くしようと考え始めると、どんどん苦しくなっていくんです。で、視野が狭くなって、負のスパイラルに陥るわけです。

じゃあ、どうすればいいのか?

意外と簡単なのですが、とにかく楽しむこと!楽しくすること!これに限ります。

何だ、そんなことか、と言われそうですが、でも、これって意外と出来ていない人が多いのも事実です。

考えすぎると視野が狭くなるのですが、楽しいと視野が広がります。そうすると全てが上手く回り始めます。これは、私が実際レースで経験してきたことです。

で、楽しんでやることで、自然体の自分でいることができます。

だから、メンタルを強くするという考え方よりは、如何に楽しむか、楽しくするかを考えた方が良いと思います。

自分らしさの発揮

ただ、楽しむだけでは、難しくなる時ももちろんあります。

私も色々とスランプに陥る時があり、悩んだ時期があり、メンタルトレーニングの本をいくつか読んだりもしましたが、どれも上手くいきませんでした。

前述のメンタルを強くするためによくある方法として、自分に「勝てる勝てる」と言い聞かせるとか、「1人になって集中する」とか・・・他にも色々とありましたが、どの方法をいくらやっても結果が出ませんでした。

そこで、あるスポーツトレーナーと出会いメンタルトレーニングを受けることになったのですが、私の予想していたものと違い、どちらかというと自分自身を理解するということに重点を置いていたものでした。

この経験からあることを知りました。
それは自分らしさを発揮することの重要性でした。

自分の感情に気づき認める

fuji3-1

私はメンタルトレーニングで自分自身を知ることができ、それ以降のレースへの取り組み方ががらりと変わりました。

私の場合、何を行うにも楽しんでいた方がリラックスできてパフォーマンスを発揮できるということがわかりました。それはレースでも仕事でも。

これが私の『自分らしさ』だったのです。

おそらくメンタルトレーニングを行う以前にも同じ方法をとっていた時もあったのですが、それは無意識のうちに行っていたことで、メンタルトレーニングを受けた後はそれを意識的に行うようになりました。そのことで、良い結果を出す確立が高くなりました。

それ以降、どういう方法が自分らしく良い結果が出るのかを追求するようになりました。レース前に唱える言葉として「冷静に、スムーズに、きれいに」などもありますし、げん担ぎをすることもありました。

レース中でも無線で何か面白いことを言ってくれた方が集中力が続きパフォーマンスが持続するなんてこもありました。

このことからも、私の場合は「絶対に勝つ」と考えると息苦しくなって辛くなるので、とにかくレース前もレース中も楽しむことを第一に考えレースに挑むようになりました。きっとこの方が、私にとっては精神的に力を発揮できるのだと思います。

そして大事なのが、自分の感情に気づき認めるということです。これ、結構大事です。

どうしても、自分の感情に気づけないか、気づけているけど認めることができません。それは、葛藤があるのかもしれません。しかし、自分の感情に気づき認めてあげると楽になれます。そして、自分らしく自然体になれます。

私はその結果、スポーツでよく使う「ゾーン」という言葉があるのですが、その「ゾーン」という状態になりました。自分の力以上のものを発揮してしまう、レースであれば、マシンを自由自在に扱える、全くミスするような感じがしない状態でした。

これは、本当に不思議な感覚で、自分を俯瞰して見ているような感じで、フワフワした感じというか、おそらく究極の集中力で、緊張とリラックスの間の良い状態なんだと思います。これは、スポーツじゃなくても普段の生活や仕事でも体験できると思います。ピークパフォーマンスやフロー状態なんて言い方もあります。

というわけで、メンタルが強い弱いよりも楽しいか楽しくないかを私は考えるようにしています。そして、自分の感情に気づいて認めることで、私にとってはその状態の方がメンタルに良いし、良いパフォーマンスを発揮できます。

みなさんも、どういう状態の時に自分が一番実力を発揮できるかのか、今一度考えてみるといいでしょう!

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