レーサーの日常

レーサーって普段何やってるの？とよく聞かれました。そのレーサーによって様々です。私の場合は、トレーニングは欠かさずに行っていました。やはりフォーミュラカーは、体力や筋力が必要なのでスポーツトレーナーを付けてトレーニングしていました。あとは、スポンサー活動ですかね。これは本当に重要で、資金がないとレースができないからスポンサー活動するわけです。

あとは仕事です。仕事はもちろん人それぞれです。車関係で働いている人もいるし、スポンサーの所で働く人もいるし、全く関係のない所で働く人もいます。レースが最優先なので、それに見合った仕事をしたりしています。あと、自営業の人が多いです。

レーサーのトレーニング

レーサーの時に行っていたトレーニングですが、レースはスポーツなので様々なトレーニングが必要となってきます。ここで紹介するのはフィジカルトレーニングとメンタルトレーニング、そしてイメージトレーニングです。まずは、フィジカルトレーニング。レースは集中力が必要です。その集中力を保つのが、体力です。

レースって車を運転するだけだから、全然体力使わなさそうって思っていませんか？ところが、すごく体力を使うんです！あと、筋力も！

どんな筋力が必要かというと、長時間のドライブに耐えられるような筋肉です。いわゆる持久筋です。ボディービルダーのようなムキムキの筋肉は必要ありません。部位的には、ステアリングを支える腕、ブレーキやクラッチを踏むために必要な足、横Ｇに耐えるための首、そして心肺機能など、体の全てが必要となってきます。ステアリングやブレーキ、クラッチは、かなり重いので筋肉が必要なのです。

じゃあ、どんなトレーニングをすればいいのか？若干軽い物を持って何回も行うトレーニング、ランニング、バランストレーニングなどがいいでしょう。

続いてメンタルトレーニング。やはりスポーツに欠かせないのがメンタル面です。スポーツは常にプレッシャーとの戦いです。そのプレッシャーに打ち勝つためにもメンタル面の強化は必要です。レースは、メンタルの締める割合が多いと思います。メンタルトレーニングは様々な方法があるので、一概に「これ」という方法は言えませんが、私が受けたメンタルトレーニングは、レースだけではなく社会人として自分という人間を知ることで、セルフコントロールをすることができるようになる方法です。今はメンタルトレーニングの本がたくさん出ているので、読んでみるのもいいですし、スポーツトレーナーに相談するのもいいでしょう。

最後にイメージトレーニングです。レースはお金のかかるスポーツなので、なかなかサーキットに車を持って行って練習というわけにはいきません。そこで、イメージトレーニングが有効になってきます。コースをイメージして、走行風景をイメージして、タイムを計るという感じです。あと、優勝した時のことをイメージするのも良いでしょう。できるだけリアルにイメージできるように、日々行うことが重要です。様々なトレーニング方法があると思いますが、これらを参考に自分なりのトレーニングを見つけて頂ければと思います。

スポンサー活動

レースにとって最も重要なのが資金です。自動車を使う以上、それなりの資金が必要なのはおわかりかと思います。そのために重要な役割を持つのがスポンサーです。

何故レースはお金がかかるのか？皆さんもおわかりの通り、自動車を買うのだってお金がかかりますよね。自動車は色々な部品からできており、その部品が良い物になればなるほど高くなっていくのです。そして、マシンを速くするためには有能なスタッフが必要です。

コーナリングスピードが速いレースでは、自動車にかかる負担が大きいのです。よって、耐久性に優れた良い部品や車が速くなるような良い物を使用し、それをメカニックがメンテナンスし勝利を目指すのです。ただ、良い物を使えばすごい額の資金が必要となるので、ドライバーやレーシングカーを広告素材としてスポンサーを探すのです。よってレーサーは、スポンサーがいて初めてレースができるのです。

そして、スポンサーとドライバーとチームが協力して勝利を目指し、さらに勝利を分かち合い素晴らしいドラマが生まれるのです。これが、レースです！しかし初めからスポンサーを付けるのは困難なので、自己資金で始める人がほとんどです。実績ができてからスポンサー活動をした方が良いと思います。