12Nov
その時々のコース状況を把握する
私はレーシングカートに乗ることがあります。レーシングカートは結構良いトレーニングになります。
というのも、カートにもよりますが、スピードはだいたい130キロぐらい出ます。乗用車のように窓ガラスなどはもちろん無いので、体感的には200キロぐらいなのかなと思います。
1周約800mのコースを忙しくギヤチェンジをしながら走ると、結構大変です。もちろんGもかかりますので、夕方ぐらいになると首が疲れてきます。次の日は、色々なところが筋肉痛になります。
もう何十年も乗っていますが、やはりその都度発見があるものなんです。
「あっ、このコーナーこうやった方がいいかな」とか、
「もうちょっと奥までブレーキ行けるかな」など。
サーキットも車も結局は生き物
結局のところ、その状況状況で走りを変えていくことも必要なんです。もちろん基礎あってのことですが、その時々でコースや車の状況は違うものです。サーキットも車も生き物みたいなものです。
例えば、冬場のすごく寒い時などは全てがすごく冷えているので、最初の数周はタイヤがなかなか温まりません。ですので、
「最初の数周は気をつけないと」とか、
「今日は路面状態があまり良くないな」とか、
「タイヤがあまりグリップしないな」とか、
「エンジンがすごく回るな」などなど、
数周でその時の状況を把握しなければいけません。
その時々の天気やコース状況によって、走り方も変わってきます。基礎ができていると、こういうこともわかるようになってきて、その時々で走り方を変えていくことができるようになります。
冬場のサーキット走行ではしっかりタイヤやブレーキを温める
ですが、基礎ができていないと、何が悪いのか、どういう状況なのかが判断できず、ダラダラと走ってしまう可能性があります。もちろん危険でもあります。
ということで、まずはサーキット走行の基礎を身につけること、それができて初めて色々な状況に対応できるようになってきます。特に冬の時期は、エンジンはよく回りタイムも出ますが、路面が冷え切っているので最初の数周はタイヤもグリップしないですし、ブレーキも効かないと思います。
ですので、最初の数周はしっかりタイヤやブレーキ、自分自身も温めながらスピードを上げていきましょう。結構最初の数周は本当に滑りやすくスピンします。冬場のサーキット走行で難しいのが、ただダラダラ走っていてもタイヤやブレーキは温まらないということです。なので、ある程度のスピードで走る必要があります。体も十分に温まっていないと思うので、十分注意しながら走り始めてください。