12Nov
サーキット走行では丁寧に運転すること
サーキット走行に必要なこととは、何なのでしょうか?
素晴らしいテクニック?
気合のブレーキング?
怖がらないメンタル?
はっきり言って、上記に挙げたものはどれも必要ないですよね。もちろん、素晴らしいテクニックがあれば嬉しいですが、そんなのはなかなか難しいですよね。素晴らしいテクニックだけで、サーキット走行が速くなるとも思えませんし。
ブレーキングもいざとなると怖くて躊躇してしまうものです。そして、仮に気合でブレーキングしたとしてもタイヤがロックするか、オーバーランするかして、ラインは乱れ、結局立ち上がりでしっかりアクセルを踏んでいくことができないことにつながります。
さらに、怖がらないメンタルですが、人間は誰もが怖いと思うことがあると思います。ブレーキングやコーナリングでもそうですが、やはり怖いという感情があって当然です。私だってサーキットを走行していて怖いと思うことはあります。怖いという感情が無い方がおかしいのであって、もし怖いという感情が無いのであれば誰もサーキット走行で苦労することはありません。
もし、怖いという感情がなければ、ブレーキングでイケイケになってしまい、大きなクラッシュにつながる可能性だってあります。ですので、怖いという感情は自分の走りを抑制してくれるものでもあるのであっても良いものなのです。
ということで、サーキット走行で何よりも必要なもの、それは素晴らしいテクニックでもなければ、気合のブレーキングでもなく、怖がらないメンタルでもありません。サーキット走行に本当に必要なのは基本的な操作です。基礎をしっかり学んで実践するだけで、上手く、速く、安全に走ることができるようになります。
サーキット走行では丁寧に車を走らせること
よくブレーキングを頑張れば速く走れると思っている人がいますが、それは間違いです。いくらブレーキをギリギリまで詰めたところで、ブレーキングで詰められるタイムなんてたかが知れています。
それよりもフォーカスすべきは、立ち上がりからしっかりアクセルを踏み込んでいくこと、そのための車の姿勢作りをすることです。それが、結果タイムアップにつながります。そのためには、車を丁寧に操作し、丁寧に扱い、丁寧に走らせることが重要です。
何よりも丁寧な操作、丁寧な運転を心がけることが速さや安全なサーキット走行へと繋がっていきます。丁寧な操作をするという心構え、これはメンタル面の部分でもあります。結局運転とは、メンタルと密接な関係があるわけです。特にサーキット走行では、メンタル面が運転に如実に現れます。
怖がらないようにするよりも、いかに全ての操作を丁寧に行うか、そっちに集中した方がいいでしょう。その方が、より速く走ることができます。
冷静に丁寧にスムーズに
私はレース前に唱えていた言葉があります。それは、「冷静に丁寧にスムーズに」という言葉です。これを自分に言い聞かせることで、乱暴な運転をしないように、自分のメンタルを平常心に保つようにしていました。
やはり、サーキット走行では熱くなりすぎるところがあります。熱くなりすぎると走りが乱れる可能性があります。ですので、熱くなりすぎたら冷静になる必要があるでしょう。さらには、集中力が切れてくれば運転が雑になってくる可能性もあります。
ですので、常に丁寧な操作を心がける必要があります。冷静に丁寧にしていることで、結果スムーズな走りになります。冷静でいること、丁寧な操作をすること、スムーズに走らせるには、今に集中することです。そうすれば、自ずとタイムも出るでしょう。
冷静に丁寧にスムーズに、そんな運転を心がけてください。