12Nov
夏のサーキット走行の注意点とは?
梅雨は、サーキット走行に行けないので、ストレスを溜めているという方もいるのではないでしょうか?そんな梅雨が終わると暑い暑い夏がやってきます。
夏のサーキット走行のメリットとしては、やはり雨を気にしなくていいということではないでしょうか。そういう意味では、常にドライの路面で走れます。そして、冬に比べて1周目からタイヤが温まるので、スピンのリスクは減ると思います。
ですので、夏のサーキット走行では1周目からガンガン攻めることができるわけです。
夏のサーキット走行のデメリット
では、夏のサーキット走行のデメリットとはどんなことがあるのでしょうか?
夏のサーキット走行では、1周目からガンガン攻められる反面、周回を重ねていけばいくほど、タイヤはグリップを失っていき滑りやすくなっていきます。冬の走行に比べ、夏の走行ではグリップを失うのが、冬よりも断然早いということです。これを「タイヤが垂れる」といった表現をしています。
タイヤが垂れてくると、グニュっとした感覚になりタイヤの踏ん張りが効かなくなってきます。夏のサーキット走行では、一見、最初はタイヤのグリップもいいし、タイムが出るかなと思ってしまうのですが、決してそんなことはありません。
そして、冬の走行に比べて、夏の走行はエンジンにも影響がでてきます。夏のサーキット走行ではエンジンが冬に比べて回らないので、タイムにも影響してきます。ストレートでも冬よりも夏の方が遅くなりますし、実際加速などで重くなったように感じると思います。
ということで、夏のサーキット走行ではタイムが出ないことを悔やむ必要はありません。絶対に冬の走行よりはタイムが落ちますので。もし、タイムを出すのであれば、タイヤが垂れる前の数周に集中した方がいいでしょう。
夏のサーキット走行の注意点
夏のサーキット走行では車両だけではなく、人間にも注意が必要です。基本サーキット走行の際は、窓を閉め切って走ります。そして、ヘルメットをかぶり長袖、長ズボンで走るわけですからさらに暑いわけです。そして、タイムを出すためにエアコンを切る場合もあります。これは、まさにサウナ状態です。
ということで、夏のサーキット走行では脱水症状には気を付けたいところです。走行前後には、しっかり水分補給をしましょう。そして、無理をせずエアコンを付けて走ってもいいと思います。
いずれにしても、夏のサーキット走行では、車両にも人間にもかなり負担がかかっています。車がトラブルにならないように、そして集中力を保つために、走行中は適度に車にも人間にもクーリングをしながら走行しましょう。それが、車も人間も壊れない方法です。
そして、夏のサーキット走行ではタイムを出すよりも、周回を重ねていく中でできるだけタイムを落とさないように、安定したラップを刻むことを目標に走ると良いでしょう。