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シーズンオフ

クリスマスと正月を終えて1999年へ。さて、ドライバーにとってこのシーズンオフは大変な時期でもあります。もちろんトレーニングも大事な要素の1つですが、次のシーズンを戦うための資金調達、そう、スポンサー探しが最も重要となります。

皆様もご存知の通り、近年不景気でどの企業もスポンサーをする余裕がないとさえ言われています。私はイタリアに残りスポンサー活動をしていました。クルマ関係の企業やイタリアにある日本企業、その他知り合いに相談したりと、「イタリアで唯一の日本人ドライバー」という売りで様々な企業に電話したり手紙を送ったりと試みましたが、上手くいきませんでした。さすがに企業に電話した時はイタリア語で話すのが難しかったのですが、やはりお金が関わるとビジネスだし、日常会話とはえらい違いであると痛感しました。

このスポンサー活動と同時に、自分が来るシーズンにどのカテゴリーに参戦すべきなのか?これも重要でした。私はどのカテゴリーでも良いとは思っていませんでした。やはり自分に合ったカテゴリーを探すべきだと思いました。スポンサーのメリットになり、自分のためになるカテゴリーを。

そこで、いくつかのクルマをテストしてみることにした。私はレーシングスクールの校長先生に相談しました。もちろんステップアップを考えていたので、昨年(1998年)まで参戦していたフォーミュラ・フォードに乗る気はありませんでした。そこで校長先生から言われたことは、昨年(1998年)まで私が参戦していた「フォーミュラ・フォードに1800ccのエンジンを積んだクルマをテストしてみたら」と言われました。ちなみに昨年(1998年)までのクルマは1600cc。

やはりエンジンの違いと車両も違うので、テストしてみて非常に面白かったです。タイヤのグリップレベルも明らかに違うし、エンジンパワーも違いました。こっちの方が乗りやすいという印象がありました。こうして1日目のテストを終え2日目、今度は同じ1800ccのエンジンでセッティングが全然決まっていないクルマを与えられることになりました。メカニックから「セッティングを煮詰めていこう」と言われました。

走行を始めてびっくり!「何だ、このマシン!全然走れないよ、こんなの!」ヘルメットの中で叫んでいました。良いラインを取りたくてもクルマが素直に曲がってくれない、超アンダーステアでした。ここからメカニックとセッティングを煮詰めていくことになります。そしてその日の終わりには満足のいくセッティングが出て、お互い良い仕事が出来たと満足して終了となりました。やはり1つ上のカテゴリーのマシンに乗る事は非常に良いトレーニングになりましたし、カテゴリー選びの参考にもなりました。

レーサーにとってシーズンオフは大変な時期でもあります。やはり、資金調達が大変です。スポンサーがいないとレースをすることが難しいですし、F1やメジャーなカテゴリーは別として、モータースポーツにスポンサーをしても費用対効果を望むのは難しいからです。だからといって諦めていたわけではありませんが、やはり底辺カテゴリーでも協力してくれる、理解のあるスポンサーを見つけるしか方法はないのかなと思います。

ただネガティブなことばかりではありません。モータースポーツには人に与える感動があります。例えば看板広告は目立つけど、人に感動を与えるとは思えません。しかし、モータースポーツは人間1人1人が関わることで、あらゆるドラマや感動、希望、勇気などを与えてくれます。やはり、これは命をかけて戦っている人間にしかできないことだと思います。

あと、オフはトレーニングもしていました。オフのトレーニングがレースにも影響してくるからです。シーズンオフでしっかりとした体を作って、シーズン中はそれを保つといった感じになります。やはり体のバランスを保つことがシーズンを戦う上でも大事です。

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