7Apr
ドライビングが上手くなるための近道
さて、僕がレースを始めたのは19歳の時でした。19歳でレーサーになるには、ちょっと遅い始まりでもありました。
当時は、日本にはあまりレーシングスクールはなく、僕は始めるなら海外でと決めていました。そして、雑誌に掲載されていたフランスのウィンフィールドレーシングスクールを受講することにしました。
僕はそれまでレーシングカートにも乗ったことがなかったのですが、いきなりはじめてのフォーミュラカーでも絶対速く走れるという根拠のない自信がありました。
フォーミュラカーにはじめて乗ってみて、その根拠のない自信は崩れ去るわけですが(笑)
しかし、インストラクターから教わるごとに上手くなっていき、スピードにも慣れていくことで、どんどん面白くなっていきました。
その中でも、特に感動したのが高速コーナーを良いスピードで駆け抜けた時でした。
なぜ、良い感じでそのコーナーを走れるようになったかといえば、それは、インストラクターがコース脇まで出てきて、「ここでブレーキを踏め」とジェスチャーで合図してくれたのです。
はっきり言って、あり得ないですよね、コース脇に出てくるなんて。
普通に考えたら、危ないですよね。
ただ、そこは海外ということで。
でも、そのインストラクターは本当に速くなって欲しかったのでしょう。
実際、そのおかげで速くなれたし、今でも鮮明にその時のことを覚えています。それだけ、印象的な出来事でした。
そして、今でもそのインストラクターを僕は尊敬しています。
実は、僕が今、ドライビングコーチとしてお教えしているのも、そんな原点があるからなんです。
僕もそんな感動をお伝えしたいと思い、ドライビングコーチをしています。そして、特にお伝えしたいのは、ちょっとしたアドバイスで速くなったりするということなんです。
こんな初心者でフォーミュラカーに乗った僕でも、サーキットをまともに走れるようになるんですよね。1人で悩んでいるよりも、教わった方があっという間に速くなるし、上手くなるんですね。
それはなぜかと言えば、客観的に見て、アドバイスできるからなんです。
だから、あなたも周りの上手い人に見てもらうと良いかもしれません。それが、上手くなるための近道ですから。