11Nov
サーキット走行をする上での運転の比較
ここからサーキット走行基礎編に入っていきます。いよいよ車の操り方、サーキットの走り方を実践的にお伝えしていきたいと思います。
ここでは「乱暴な運転」と「丁寧な運転」を比較していきたいと思います。
まず、乱暴な運転というのは、急ハンドルや急加速、急ブレーキをすることで、それらの運転は車の挙動を乱す恐れがあります。また運転を勘違いしている人のするいわゆるカッコ悪い運転も危険なものになる可能性が充分にあります。いずれにしても「急」の付く操作は乱暴な運転といえるでしょう。
私も実際過去にこの「急」の付く運転をする人の横に乗ったことがありますが、やはり運転を勘違いしているというところがありました。「急」の付く運転を良い運転、カッコいい運転だと思っている人がいますが、決してそうではありませんので、ここを間違えないでほしいと思います。
それでは丁寧な運転とはどういうものかというと、丁寧なハンドル操作、スムーズな加速、丁寧なブレーキングの運転を言います。こういった運転においては視界や視野を広く保つことが出来ます。このような運転をする人は、運転を真に理解しているということになります。これがカッコいい運転といえるでしょう。
以上にお伝えしたとおりの運転比較がありますが、なぜこのような説明をするのかというと、サーキット走行ではここで説明した「丁寧な運転」を心がけてほしいからです。レーシングドライバーは一見とても乱暴な運転をしているように思われがちですが、決してそうではなく、非常に丁寧で繊細な運転をしています。
その丁寧な運転が結果速く走ることに繋がりますし、安全な走行になり、タイムにもつながりますので、サーキット走行では丁寧な運転を心がけてほしいと思います。
サーキット走行でクラッシュしやすい5つのタイプ
サーキット走行でクラッシュしやすい人には、次の5つのタイプがあります。
1.車の運転の基礎を理解していない
自分よがりな運転になってしまうと、クラッシュする可能性が高まります。
2.ブレーキングばかりにフォーカスしてしまう
中にはブレーキングを頑張ればタイムが縮まるんじゃないか、とか、「俺のブレーキングはすごいぞ!」とブレーキングばかりにフォーカスしている人もいますが、ブレーキングにこだわるのは最後の最後で充分です。ブレーキングでタイムを縮めるのは最終段階で、最初のうちからブレーキングでリスクを犯す必要は全くありません。
3.自分の運転技術を過信している
乱暴な運転になって、クラッシュしてしまう人も多くいます。
4.一般道の延長線上だと考えている
雑な運転になって、クラッシュしてしまう人も多くいます。
5.周りが見えなくなってしまう
サーキット走行ではどうしてもスピードを出して走るわけですから、慣れないと視野が狭くなり、目の前ばかりにフォーカスしていくことによって周りが見えなくなることもあります。最初のうちは視野が狭くなってしまうのは仕方がありませんが、やはり徐々に慣れていくことも必要ですし、そのために丁寧な運転を心がけていくことが大切になります。
では、なぜ丁寧な運転を心がけるのか?
もちろんタイムが縮まるということもありますが、丁寧な運転をした方がより車を操りやすく、自由自在に操れ、しかも速いですので、そのために丁寧な運転をすることが大切です。